毛虫皮膚炎

初夏から秋にかけて、毛虫皮膚炎の季節です。赤いボツボツが首や腕などにでて、とても痒い皮膚炎です。

直接肌の上で毛虫が這えばボツボツは密集します。必ずしも毛虫が見当たらなくても、毛虫の大量発生している植物の近くに行くだけでも空中に浮遊している毛虫の毒針毛が肌に触れれば、その部位にボツボツがでてきます。

毛虫の毒針毛中の毒成分に対するアレルギー反応と考えられ、症状のでかたには個人差があるようです。

毛虫皮膚炎の原因はというと、チャ、ツバキ、サザンカなどの葉につくチャドクガの幼虫、サクラ、ウメ、バラ、カキノキなどの葉につくドクガの幼虫などです。ドクガの幼虫はイタドリについていることも多いそうなので、草刈りなどの際にも気をつける必要がありそうです。

シイタケ皮膚炎

梅雨が明けたら、屋外でバーベキューや焼き肉をしたいものですね。シイタケは生焼けでなく、しっかり加熱して食べましょう。でないと、痒い皮膚炎(シイタケ皮膚炎)になるかもしれません。

生焼けシイタケを食べてしばらくするとものすごく痒くなって、掻いた痕が線状紅斑となってしばらく残ります。十分加熱したものなら大丈夫です。

マンゴー皮膚炎

マンゴーの果汁が口もとなどにつくと、かぶれることがあります。マンゴーによるアレルギー性接触皮膚炎です。ウルシにかぶれる人はマンゴーにもかぶれることが多いので要注意です。
皮の近くにかぶれの原因物質が多く含まれていますので、食べ方にも要注意です。小さく切ってお口に運びましょう。

マスクの下で微笑みを

口角炎は、口角に唾液が溜まることでおこります。1週間も薬を塗ればふつうは治るのですが、そうでない時はカビ(カンジダ)が増殖しているかもしれないので治療の見直しが必要です。蒸れ蒸れマスクの下ではありがちなことかもしれません。

予防のためには、思い切り口角を上げましょう。
涼しげなマスクの下で微笑みを!

わき汗や手足の汗に

わき汗や手足の汗でお困りの患者さんには、診察の結果、院内製剤の塩化アルミニウム液をご案内することがあります。

院内製剤の塩化アルミニウム液は、当院では1本(30ml) 350円でお出ししています。基剤が無水エタノールですので、塗った後からすぐに乾いてジメジメしないのが特長です。スターラーにかけて、塩化アルミニウムを無水エタノールに溶かしこんてつくります。

わきの下に使う場合、刺激が強いのが難点ですが、汗を抑える効果は期待できます。

わき汗の悩みは解決できるかも

汗が気になる季節になりました。
わき汗が多くてお困りの方には、当院の塩化アルミニウム液が役立つことが多かったのですが、刺激が強いために使えない方もいました。
そういう方に朗報なのが、エクロックゲルです。あきらかに刺激が少ないようです。

エクロックゲルは新しい薬なので、今年11月末までは1本ずつしか処方できません。また、1本(20g)で14日分ですが、薬本体だけで5,000円近くと高価です。健康保険適用で自己負担3割のかたでも、1,500円近くの負担になります。

WEB問診はじめました

スマホからご回答いただくと、受付がよりスムーズになりますのでご協力をお願いします。聞き漏らしも減って、より良い診療につながることを期待しています。

WEB問診は、さくら皮膚科医院のHP(トップページ)から入ることができます。また、受付開始時刻前におとりいただく番号札の隣にも、WEB問診へのQRコードを用意しております。

やけどしたら、とにかくすぐに冷やす!

やけどはすぐに冷やすのが重要です。服のうえに熱いものがかかったとき、脱ぐ前に水道水をかけるなどして冷やしましょう。ぬぐのはそのあとゆっくりでOKです。慌てて脱ごうとして水ぶくれを破いたらやっかいです。

犬や猫に噛まれたとき

犬や猫に噛まれた時は、なるべく早く整形外科を受診してください。小さいキズでもひどく化膿することがありますので、要注意です。また、場合によっては破傷風のワクチンが必要になるかもしれませんが、当院ではあいにくその準備がありません。